鹿肉の里


【鹿肉の里】

そんな時、友人から犬には鹿肉がいいと聞き、早速、猟友会のメンバーでもある叔父に話をしたところ、鹿肉の中で人が食べる部分はほんの一部で大半は捨ててしまうとの事。食べられないわけではないが、筋などが多く食べづらいとの事。

その鹿は毎年冬に害獣駆除で猟友会のメンバーが獲っている鹿です。見た目はかわいいためかわいそうとか思いますが、実際山に住んでみると農作物が食べられる、荒らされる、道に飛び出てきて事故を起こしてしまうなど農業を生業としている方々にとってみれば深刻なのです。だからと言って乱獲されてしまわないために、毎年〇頭と決められた数しか獲れないようになっています。その辺は山に住む方々は自然のことをよくわかっているためシビアです。

近年山に餌がなくなり里に下りてくる鹿が多くなってきているとの事。それは山に住む人が少なくなり、山を管理できないため荒れてしまっているのです。山はしっかり管理しないとちゃんとした木が育たないだけでなく山に住む動物たちの餌となる木の実や木の皮なども育ちません。だから、動物たちは里に下りて人間の作った作物や木の実を食べるしかないのです。それを害獣扱いするのも我々人間のエゴかもしれません。
野生生物を山から追い出し、里に下りてきた動物たちを害獣とし駆除をする。野生の生態系は本来なら増えすぎず、減りすぎない、いいバランスで成り立っています。その生態系を壊しているのは私たち人間なのですね。
私たち人間が住みよく生活していくために増えすぎた鹿の数を減らしていかなくてはなりません。鹿の数を減らすことは、鹿たちの命を奪うことです。

鹿も私たちと同じ命あるものです。鹿の命を奪う以上、鹿の体を有効に使うことが生命の尊厳を守ることだと思います。奪ってしまった鹿の命を粗末にはしたくないと思い、あえて人の食べる部分ではなく捨てられる部分を使い、消費することで鹿の生命の尊厳を守ることだと思っています。
また、山の現状を広く知っていただきたいと私は思うのです。



写真は鹿を探せ!です。どこにいるでしょう?

?Gg[???ubN}[N??